これからの舞をつくる。安息を祈り目覚めを願う電舞が、暁のいまオンラインに誕生。テクノロジーをまとうアーバン獅子とコンテンポラリー舞踊が映像配信で融合する。
舞、それは太古から続いてきた豊穣への感謝と安寧への祈り。自然からの恵みと人智を超えた畏怖が隣り合わせるこの世界で、人類は舞踊により願いを立て、厄災を乗り越えてきました。
わたしたちは、なぜ舞い踊りはじめたのか。そしてわたしたちは、どこにいくのか。色を、音を、言葉を得たわたしたちは、喜び、悲しみ、怒り、信じ愛して、生きて死ぬ。その営みはいつの世でもかわらないに違いない。伝承の起こりに思いを馳せ、継承を学び、そして古きに新しきを取り入れた発信が、わたしたちのこれからを示す道しるべになるのではないかと考えました。
現代芸能プロジェクト『獅子と仁人』は、これからの舞をかたちにします。金銀の獅子2体とダンサー2名の身体によって生まれる超越的な映像表現を、声とピアノの生演奏にのせて、ストリーミング配信により世界へ発信します。3Dプリントによる獅子頭の新規製作、獅子の舞およびダンスの身体表現にリアルタイムでCG合成するAR表現(拡張現実)やワンカメラワーク(FPSライク)、イヤフォン推奨のサウンドデザインなど、デジタルテクノロジーを積極的に取りいれた表現領域へ踏み出します。
2020年に世界を襲った新型コロナウイルスは、わたしたちの生活を一変させました。おなじく文化芸術表現も、制作プロセスや発表手段そして存在価値に変容を迫られています。
伝統芸能とメディアアート表現、沖縄と東京、演者と観客、オンラインとオフライン。時と場をまたぎ、手をとりあって呼応しあうあたらしい交歓の姿が、わたしたちの明日への希望になることを願っています。
最新情報はFacebookにて
獅子舞
創作エイサーLUCK
沖縄県宜野座村の創作エイサーグループ。2007年に沖縄中央学園在学中に結成、卒業後に旗揚げ。沖縄の地域芸能であるエイサーや獅子舞、先人たちが築いた琉球文化の継承発展を目的に、新たなスタイルでの表現に取り組んでいる。これまでに国内のフェスティバル等のほか、中国、アメリカ、韓国、タイ、シンガポール、マレーシア等でも公演。エイサー指導やCM出演等の多岐に渡る活動も展開している。
https://sosaku-eisa-luck.wixsite.com/mysite
演出・振付
GRINDER-MAN
アートグループ。演出家のタグチヒトシと振付家の伊豆牧子をメンバーに、演出・振付を駆使して「いま・ここ」の身体表現を生みだす。国内外で舞台作品やメディアアート作品を発表するほか、ライブツアー演出やプロモーションのクリエイティブプランニング、映像の振付およびキャスティングまで幅広く活動している。文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品「HERO HEROINE」(東京都現代美術館/2020年ほか)ダンスグループ「WORLD ORDER」の演出・振付など。
https://grinder-man.com/
ビジュアルデザイン
WOW
ビジュアルデザインスタジオ。東京、仙台、ロンドン、サンフランシスコを拠点に、広告における多様な映像表現から様々な空間でのインスタレーション映像演出、メーカーと共同で開発するユーザーインターフェイスデザインまで、幅広いデザインワークをおこなう。オリジナルのアート作品やプロダクトを国内外で多数発表。作り手個人の感性を最大限に引き出しながら、ビジュアルデザインの社会的機能を果たすべく、映像の新しい可能性を追求し続けている。
https://www.w0w.co.jp/
共催・配信会場
宜野座村文化センター がらまんホール
2003年、宜野座村という沖縄北部の人口6000人の村に開館した400席の多目的型劇場。ここでしかできない芸術を発信すること、人と人が繋がる”文化の広場”であることを目指し、世界的なアーティストから地域の芸能まで幅広い演目を魅力とする。舞台芸術のみならず、美術展や食フェスまで幅広く開催し、地域各所に出向いてワークショップやお出かけ公演も行う。2020年5月には、ソーシャルディスタンスを保つ客席「ガラガラでも満席」の写真をSNSに投稿。コロナ禍の劇場のありようを問いかけたことで話題になった。
https://garaman.jp/sf/
出演(ダンス)
皆川まゆむ
コンテンポラリーダンサー、振付家。10歳でタップダンスに出逢い、その後クラシックバレエ、ジャズダンス、モダンダンス等を学ぶ。幅広いダンス表現を生かし、国内外の舞台公演、ミュージックビデオ、雑誌広告等で活躍。シルク・ドゥ・ソレイユ登録アーティストでもあり、演出家のインバル・ピント、マシュー・ボーン、ダミアン・ジャレ、ピチェ・クランチェン等の作品にも参加。2013年、インバル・ピント&アブシャロム・ポラックダンスカンパニー(イスラエル)のカンパニーダンサーとして活動。帰国後には自身の創作活動を展開、2017年に『SARU』をイスラエル、フランス、カナダ、日本にて上演。
http://mayumu.net
出演(ダンス)
森井淳
ダンサー/j.a.m.Dance Theatre主宰。大学在学中にダンスと出会い、卒業後、ラバンセンター(ロンドン)でダンスディプロマを取得。 2002 年、振付・演出の相原マユコらとj.a.m.Dance Theatre を結成し、国内外で公演を行う。これまでに振付家イニャーキ・アズピラーガ、ルーシー・ゲリンや、モノクロームサーカス、Nibroll 等の舞台作品に出演。近年の出演作に、ダミアン・ジャレ +名和晃平 「VESSEL」(2018)、シディ・ラルビ・シェルカウイ振付「プルートゥ PLUTO」(2018)等。ダンスクラスやワークショップで講師も務め、ミュージックビデオやミュージカル、舞台作品等の振付も行う。
音楽・出演
畑中正人
作曲家、サウンドデザイナー。独学で作曲、ピアノ、音響学を学び、1995年より札幌市を拠点に活動。「娯楽や芸術としての音」、そして社会の中で本当に必要とされ機能する「音のデザイン」をテーマに、20年以上に渡り、様々な舞台、イベント、CMなどで作品を手がける。東京スカイツリー「天望回廊」のサウンドシステムの企画・構成、演出(2012)、第10回札幌国際短編映画祭のテーマ曲制作(2015)から、公共空間、電子機器の操作音などのサウンド、ワークショップやレクチャーの実施まで、その活動は多岐に渡る。
http://www.hatanakamasato.net/
声・出演
鎌野愛
作曲家、ヴォーカリスト。東京都と八ヶ岳を拠点に、歌や声で出来る表現の可能性を追求し、本格クラシックからバンドまで幅広い分野で活動を行う。2016年2月まで「ハイスイノナサ」のボーカル、キーボードとして活躍。テレビアニメ「東京喰種トーキョーグール√A」の主題歌(楽曲:österreich)やEテレ特集「桜守の遺言」をはじめ、数多くのテレビ番組や企業イベント、広告等に歌声を提供。2019年2月には、作曲、作詞、歌唱、鍵盤の全てを手掛ける自身初のソロアルバム「muonk」をリリース。
http://kamanoai.com/
獅子造形
松岡象一郎
特殊メイク、特殊造形アーティスト、株式会社ジーエム代表。光ファイバーやシリコンなどの最先端の素材を取り入れ、CM、映画、音楽、ファッション、ブランド広告などの様々なメディアにおいて、特殊メイクや衣装、造形物、ディスプレイ等の創作を手掛ける。京都の西陣織に編み込んだ光ファイバーを、シリコン造形物に使用する日本初の表現スタイルも確立。特殊メイクを主軸に、造形やファッションなどの様々なジャンルを融合させた独自の世界観を有するアーティストとして、個展開催のほか、国内外の展覧会にも参加している。
http://gm-atelier.com/
獅子舞:創作エイサーLUCK / 演出・振付:GRINDER-MAN / ビジュアルデザイン:WOW
宜野座村文化センターがらまんホール 担当:小越 098-983-2613
株式会社イッカク 担当:仲之條紗織