舞、それは太古から続いてきた豊穣への感謝と安寧への祈り。自然からの恵みと人智を超えた畏怖が隣り合わせるこの世界で、人類は舞踊により願いを立て、厄災を乗り越えてきました。
わたしたちは、なぜ舞い踊りはじめたのか。そしてわたしたちは、どこにいくのか。色を、音を、言葉を得たわたしたちは、喜び、悲しみ、怒り、信じ愛して、生きて死ぬ。その営みはいつの世でもかわらないに違いない。伝承の起こりに思いを馳せ、継承を学び、そして古きに新しきを取り入れた発信が、わたしたちのこれからを示す道しるべになるのではないかと考えました。
現代芸能プロジェクト「獅子と仁人」は、これからの舞をかたちにします。金銀の獅子2体とダンサー2名の身体によって生まれる超越的な映像表現を、声とピアノの生演奏にのせて、ストリーミング配信により世界へ発信します。3Dプリンティングによる獅子の製作、獅子の舞およびダンスの身体表現にリアルタイムでCG合成するAR表現(拡張現実)やワンカメラワークなど、デジタルテクノロジーを積極的に取りいれた表現領域へ踏み出します。
2020年に世界を襲った新型コロナウイルスは、わたしたちの生活を一変させました。おなじく文化芸術表現も、制作プロセスや発表手段そして存在価値に変容を迫られています。
伝統芸能とメディアアート表現、沖縄と東京、演者と観客、オンラインとオフライン。時と場をまたぎ、手をとりあって呼応しあうあたらしい交歓の姿が、わたしたちの明日への希望になることを願います。
配信会場
宜野座村文化センター がらまんホール
配信日時
2020年11月6日(金)19時
2020年11月7日(土)20時
2020年11月8日(日)14時
CGやARなどのデジタルテクノロジーを駆使し、リアルタイム映像合成によって表現される舞台。その制作過程に迫る
第13回恵比寿映像祭 - 2021年2月18日
獅子舞を現代的アレンジ 実験的に多彩コラボ 「獅子と仁人」CGやAR加え配信
沖縄タイムス - 2020年11月17日
WOWなど、身体表現とテクノロジーを融合した現代芸能「獅子と仁人」をストリーミング配信
AXIS Web Magazine - 2020年11月5日
宜野座の獅子舞配信へ 現代芸術「獅子と仁人」 きょうから3日間 拡張現実と融合、ライブで発信
琉球新報デジタル - 2020年11月6日
令和二年度 文化芸術活動の継続支援事業